チャレンジ政策提案
チャレンジ政策提案とは、「新しいことにチャレンジしたい」若手職員を後押しする制度です。職員が自由な発想で自ら考えた政策の実現を目指し、部署の垣根を越え、自発的にチームを編成し、知事に直接政策を提案できます。提案によっては予算編成手続きを経て事業化していきます。

ふくい式20%ルール
自分の通常の勤務時間を100%として、そのうち20%を担当業務外に充てることができる制度です。
例えば、部局横断的に課題解決を考えるために公募される「タスクフォース」への参加や、知事に直接政策を提案する「チャレンジ政策提案(上記)」、自分の専門性を活かして他部署の専門的業務にスポット的に参加する「庁内セカンドワーク」等を行う際に利用できます。
政策デザイン
政策デザインとは、政策にデザインの思考を取り入れ、県民目線で質の高い政策立案を目指す仕組みです。県内のデザイナーやクリエイターとのワークショップ等を通じて、自由な発想で様々な課題の解決に向けたアイディアを示し、相手方の視点に立った政策づくりを進めています。

福井県職員クレド
クレドはラテン語で「信条」や「志」を指す言葉で、福井県職員が仕事を進める上で常に意識すべき行動規範として、「現場」「挑戦」「協働」「創意工夫」「効率化」の5項目を策定しました。
策定にあたっては、20代から30代の若手職員で構成されたチームが全職員にアンケートを実施し、幅広い意見を取り入れつつ検討を重ねました。
職員一人ひとりが「県民主役の県政」を常に意識し、自らの判断で主体的に仕事に取り組むため、クレドを意識しながら日々業務にあたっています。クレドの実践を通して県民サービスを向上させ、県民の幸せにつなげていきます。
福井県職員クレドについての詳細はこちら
職員のチャレンジを表彰する
「福井県職員クレドアワード」
福井県では、職員一人ひとりの福井県職員クレドに基づく行動を評価する制度として、「現場」「挑戦」「協働」「創意工夫」「効率化」の5項目について、優れた実践事例を表彰する制度「福井県職員クレドアワード」を設けています。
受賞例のご紹介
「挑戦部門」特別賞
- ふくい応援ポケモンに「カイリュー」就任
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令和5年10月23日、北信越の自治体で初めて (株)ポケモンと福井県が誘客促進および知名度向上に係る相互協力協定を締結し、人気の高いキャラクターである「カイリュー」が、「ふくい応援ポケモン」に就任しました。
カイリューを県主催イベントのグリーティングやスタンプラリー等で活用することにより、北陸新幹線開業に向けた盛り上げに貢献しました。
「協働部門」特別賞
- バス・タクシーのDX化
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県民の移動手段や新幹線二次交通として重要な役割を果たすバス・タクシーのDX化を県と事業者協働で推進し、利便性の向上を図りました。
- 京福バス・福鉄バスにICOCAを導入
系統別導入割合 4.2% → 92.3% - タクシーのキャッシュレス化を推進
主なキャッシュレス決済に全て対応する端末の導入促進
交通系ICカード決済対応率 7% → 70.1% - 都市部で広く普及するタクシー配車アプリを県内に導入
タクシー配車アプリ普及率 12% → 56.1%
- 京福バス・福鉄バスにICOCAを導入
省庁・民間企業への長期派遣研修
そんな若手職員のチャレンジを後押しするのが「派遣研修制度」です。
より広域な視点から政策を立案する力や、民間企業ならではの視点から事業を企画する力を習得し、県政にフィードバックしてもらうため、希望する若手職員を1〜2年程度の期間、中央省庁や民間企業等に派遣しています。
- 令和6年度派遣先
- 総務省、経済産業省、全日本空輸(ANA)、日本総合研究所等
また、国際的に通用する語学力や専門知識習得のため、外国大学院への派遣(留学)も行っています。
- 直近の派遣先実績
- シラキュース大学大学院(アメリカ)、イーストアングリア大学大学院(イギリス)
- 派遣職員紹介
- 経済産業省 経済産業政策局 地域経済産業政策課 派遣
- 恩地 美里 [平成30年度採用]

- 派遣先の概要と主な仕事内容は?
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日本経済の根幹を成す地域経済をどのように盛り上げ、育てていくのかを考える部署で勤務しています。「地域経済の中核を担うような企業とは何か」「それら企業がもたらす地域への波及効果をいかに最大化するか」という観点で、関係法令の整備や、企業の投資を促進する税制度等の企画・検討を行っています。
- 派遣研修に参加した理由は?
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県の業務を進める中で、国の施策との関わりが多いことが分かり、国の業務を知ることが県職員としてのスキルを向上させることにつながると考えました。
「地域振興」にはまず地域経済の活性化が重要だと考えています。経済産業省の中でも地域経済活性にピンポイントで関われる貴重な機会だったため、派遣を希望しました。
環境の面でも、各自治体から意欲の高い出向職員や、国政の中心を担うキャリア(総合職)が集まる場で、高いレベルの業務遂行能力を求められても対応できるかチャレンジしてみようという気持ちもありました。またそういった方々と人脈を形成することが、今後の自分のキャリアパスに活きてくると考えました。
- 業務の中で、特に印象に残っていることは?
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- 税措置の財務省要望
- 税措置を制度化するにあたり、財務省と調整し予算を獲得する必要があります。その予算を要望する際、ロジックを立てる引き出しの多さや、どんなに辛い状況でも諦めない姿勢にとても刺激を受けました。
自身のスキル不足もあり、勉強しながらロジック補強のための企業へのヒアリングや統計データの分析等を進めていくのは大変でしたが、結果につながったときの達成感はとても大きかったです。
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- 政策検討のための海外出張
- 国を飛び出して海外の先進事例を収集・比較し、グローバルな視点で政策検討を行う職員の姿勢はとても印象的でした。(近隣都道府県の情報を収集するような感覚で海外諸国に目を向けます)
私自身、産業立地政策の次の一手を検討する中で韓国へ出張に行かせていただきました。一地方公務員でありながら、韓国政府や大手企業と対等な目線で意見交換できたことはとても大きな経験だったと思います。また持ち帰った情報や感覚が次の政策の柱に反映されていくのも面白いです。
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- 県の知識、感覚が役に立つ
- これは総論的な所ですが、特に今いる部署では県職員としての感覚、知識が求められる場面が多いです。自治体出向者は現場を知る職員として扱われていて、私たちには当たり前のこと(県と市町村間での調整方法や、業務の進め方など)でも、国の職員にとっては目から鱗だったということもあるようで、とても印象的でした。
- 受験生の方へメッセージ
- 今、公務員を目指そうとする中で色々な選択肢が見えていることと思います。ですが、どれかに絞る必要はありません。
福井県には様々な組織への派遣制度が用意されており、意欲があればどんどんチャレンジできます。
自分の可能性に蓋をすることなく、前向きかつ貪欲に!仕事に取り組んでみませんか? 来年意欲あふれるみなさんと一緒に働けることを楽しみにしています。
ディレクター
「県職員の業務や職場環境の魅力発信」「県民のチャレンジ応援」、など、プロジェクト別に30代後半から40代前半の中堅職員をディレクターに抜擢しています。
ディレクターは管理職である「課長相当」の役職で、プロジェクトに関連する分野の各部の若手職員とともに部局横断的なチームを結成し、県政の重要課題解決に向けて取り組んでいます。
ディレクターインタビューはこちら
「行政以外の視点から事業の企画立案を経験してみたい!」