岩佐又兵衛展

見どころ紹介

岩佐又兵衛展

【出品リスト】

【見どころ①】 流転の名画奇跡の再会
 福井の豪商金屋家に秘蔵された12図からなる屏風絵。明治末に分散し、コレクターの間を転々とします。今回100年の時を経て、現存10図が夢の再開です。龍虎と和漢の人物が織りなす、妖しくも美しい「又兵衛ワールド」全開の超大作!※一部、期間限定展示。8月26日(金)~8月28日(日)のみ全図同時に展示されます。
            ■右から「虎図」(東京国立博物館)【通期】
「源氏物語 野々宮図」(出光美術館)【8月13日(土)~28日(日)】
「龐居士図」(福井県立美術館)【通期】
「老子出関図」(東京国立博物館)【通期】
「伊勢物語 鳥の子図」(東京国立博物館)【通期】             ■右から【重文】「伊勢物語 梓弓図」(文化庁)【通期】
【重文】「弄玉仙図」(摘水軒記念文化振興財団)【通期】
「羅浮仙図」(個人)【通期】
【重文】「官女観菊図」(山種美術館)【8月26日(金)~28日(日)】
「雲龍図」(東京国立博物館)【通期】

【見どころ②】 絢爛豪華―華麗なる絵巻の世界
 意外や意外?絵巻にも優れた才能を発揮した又兵衛。その数57巻、総延長はなんと800メートル以上!「山中常盤物語絵巻」や「上瑠璃物語絵巻」など名作が揃います。当代随一の絵巻絵師又兵衛の、華麗な色彩と躍動感あふれる画面に注目です。
【見どころ③】 うきよを描く―「浮世又兵衛」見参
 「浮世又兵衛」とよばれ、のちに浮世絵の祖と崇められた又兵衛。人々の生活を活写した彼の風俗画は、見る人を飽きさせません。移住直前の京都を描く「洛中洛外図屏風(舟木本)」に、祭りの狂乱ぶりを描き尽した「豊国祭礼図屏風」、そして福井で32年ぶりの公開「花見遊楽図屏風」。又兵衛風俗画の傑作が一堂に集います。※8月6日(土)、7日(日)のみ3作同時展示。
           

略歴

岩佐又兵衛略年表
1578年
摂津伊丹城主荒木村重の子として誕生。
1579年
9月、伊丹城落城。村重、又兵衛これを逃れる。
1587年
10月、秀吉主催の北野大茶会を見る。
1616年
この頃、越前北之庄(福井)に移る。
1633年
越前畠中専修寺と伊勢一身田専修寺の法門争いに付き、藩主忠昌への目安書を記す。
1637年
2月に福井を発ち、途中京都に立ち寄り江戸へ向かう。
1640年
仙波東照宮「三十六歌仙図額」制作。6月17日奉納。
1650年
6月22日、江戸にて没。