中層型浮魚礁開発の基礎となっているのは、当社が長年培ってきた繊維加工技術です。 魚礁本体の骨組みに繊維補強プラスチックを使用し、柔軟な構造体で安全性を実現したことや、海底のアンカーと魚礁をつなぐロープにアラミド繊維に特殊加工を施した高強度繊維を使い、10年間の耐久性を確保したこと。また、魚礁の浮力で係留ロープが引っ張られ、本体の浮かぶ位置に誤差が生じがちな点をロープの伸縮度合いの予測を可能にして克服するなど、その技術力が随所に活きています。
カツオ、マグロに代表される回遊魚の代表的な漁法として、沖に人工の浮魚礁を作り、魚を集める浮魚礁(パヤオ)漁があります。 浮魚礁は、一般的には表層型(海面に浮いているもの)が主流ですが、当社が開発した「中層型浮魚礁」は、海面下約20mから100mに本体を設置するもので、表層型に比べ、耐久性に優れ、航路上の妨げにならないという利点があります。回遊魚漁を行う多くの漁業者に利用され、「中層型浮魚礁」において、国内シェアナンバーワン(60%)を誇っています。
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