機械・金属

大阪特殊合金株式会社 勝山工場

黒鉛球状化剤などの鋳鉄用添加剤の国内トップメーカー

実は福井の技

弊社は、1961年に大阪で設立しました。私たちは、鉄をはじめとするさまざまな金属の特性を変える「合金」を製造・販売しています。「大阪特殊合金(OTG)」という社名の通り、「特殊」で希少な合金を幅広く取り扱っているのが特徴です。
合金というニッチな業界内で高いシェアを誇り、大手が参入出来ない少量、多品種(2,000種類以上)が得意。鉄鋼向け特殊合金では弊社しか作っていない、あるいは作れないオンリーワン商品を生産しています。また、60年の歴史の積重ねにより、簡単に熔解、合金化できない金属を熔かす技術力をもつことが弊社の大きな強みです。取引先は国内800社、海外30社を数えます。

自動車
国内シェア1位

金属材料の特性を向上させる添加剤(黒鉛球状化剤など)

鉄の強度や粘りを飛躍的に向上させる添加剤

私たちは、鉄をはじめとするさまざまな金属の特性を変える「合金」をつくっています。これらは、シリコンやマグネシウムなど、複数の金属元素を組み合わせたもので、金属溶湯にほんの少し添加するだけで、硬くて強い特性や、やわらかくて加工が容易な特性など、金属材料にさまざまな機能的特性を与えることができます。「ニッチな金属の百貨店」ともいうべき私たちの製品を直接目にする機会はほとんどありませんが、実は暮らしのあらゆる部分を“縁の下” で支えているのです。
日本の自動車のほぼ100%に、弊社の合金は使われています。それ以外にも、たとえばその自動車や何トンものトラックが通っても割れないマンホールの蓋は、かつては1枚80kgもの重量がありましたが、合金の技術で今では40kg程度にまで軽量化することが可能となりました。さらにその下で私たちの暮らしを支える上水道管は、素材である鉄の粘りを増すことによって、地震が起こっても簡単に折れたり曲がったりすることがなくなりました。 ほかにも、劣化しにくいスマートフォンの差込端子、鉄製の鍋やフライパンといった身近なものから、半導体や工作機械・造船・鉄鋼といったあらゆる分野で弊社の「合金」が活躍しています。

企業情報

住所

〒911-0831 勝山市遅羽町千代田34-2

TEL

0779-87-0201

FAX

0779-87-0205
代表者 代表取締役社長 宮脇 成志
連絡担当者 総務課 塚本 和久
設立 1961年5月
県内工場開設 1971年10月(勝山工場)
資本金 3億円
従業員数 120名(うち勝山工場 80名)
売上高 180億6,500万円
主要取引先 トヨタ自動車㈱、日産自動車㈱、本田技研工業㈱、新日本製鐵㈱、JEFスチール㈱ 他
事業内容 鋳鉄添加合金事業(球状化剤、接種剤、強度アップ剤などの製造、販売)
製鋼添加剤事業(脱ガス剤、ワイヤー添加剤の製造、販売)

MESSAGE

現代社会はまさに日進月歩。目まぐるしいスピードで進化していますが、この文明がある限り、鉄や金属が世の中からなくなることはありません。その中で、今日も私たちは生きていきます。
昭和36年に大阪で創業した「大阪特殊合金株式会社」は、鋳鉄用添加剤、鋳鉄用球状化剤・接種剤をつくるメーカーとして、このニッチな業界でいちばん長い歴史を誇ります。創業者である父の代から、長い年月と数々の経験によって培った「メイド・イン・ジャパン」のクオリティ、トップシェアは、どこにも譲れません。
合金というと、ロボットのようなものを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、みなさんの暮らしを支える私たちの仕事は、直接目には見えません。しかも、そのつくり方は教科書にもない、ネットにさえ答えが載ってないものづくりの世界。自分でトライアンドエラーをくり返して、昨日よりも今日、今日よりも明日、少しずつよいものをつくっています。よりよい日本の未来に向けて、私たちはこれからも、無限の可能性を秘めた「合金」と、真摯に向き合ってまいります。

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